• 吉田 俊哉 嘘つきな自分の心変わり
     私の建設業に対するイメージは、国や市町村、そこに住む人々が生活または生きていくために必要な建物等を設計・施工する仕事だと思っています。しかし今の建設業界には、“ 人材不足”が深刻化しているという状態を高校入学と同時に知りました。ということは、工業高校に通っている自分たちが将来、建設業界に入って建設業の未来を担う人材にならなくてはいけないということを意味している。私は自分の通う学校の建設科に入ったときある先生に、『君たちにはこの高校を受験するとき、入学願書に「私は将来、建設業界に就きたいので志願しました。」と書いて、入学したからには将来はしっかり建設業に従事し、くれぐれも“ 嘘つき” にはならないでくださいね。』と言われたことが、今でも鮮明に覚えています。そして当時、建設業に就きたくもないのに“ 就きたい” と書いた一人でもあります。
     しかし私は、一年生の夏休みに、富士教育訓練センターで行われた職業体験研修に、クラスの友だちと参加をしました。そこでは、建設業のことを殆ど知らない自分たちとは違い、講師を務めるプロの職人さんや本気で建設業界へ入るために勉強をしている人たちが大勢いました。そこで自分は改めて、建設業界では人材が不足していて、一人でも多くの人が建設業に就いてほしいという“ 熱意” が伝わりました。三日間の研修では、より現場に近い状態での作業や、普段学校では体験できないようなことばかりで、体験研修が終わってから『建設業って悪くないかも』と、感じた自分がいました。
     そして二年に進級した今、もう少しで夏休みが始まります。今年の夏も富士教育訓練センターでの体験研修があり、すぐに参加を決意しました。今年の研修は去年とは違い、より専門的なことを学び、建設業に対し更なる理解を深めることができる良いチャンスだと思って、一生懸命に取り組みたいと考えています。
     今私の思う「建設業に対するイメージ」は、キツイ・汚い・危険という「3K」のイメージはありません。どんな仕事であっても、きつかったり危険な仕事もあるけれど、日本の暮らしを支える偉大で尊敬されるべき仕事だと思います。私は自分の一生を賭ける仕事として、「建設業」という仕事に就きたい。微力ではあるけど、国の基幹産業を担える人材になりたいとも思っています。こんな気持ちを、以前の“ 嘘つき” だった自分からは、決して想像もつかない心変わりだと思います。今はこの気持ちを大切に、日々努力していきたいと思います。