M&Aのメリットとデメリット、適正価格
同業他社をM&Aするメリットとデメリットを教えてください。また、買収の適正価格はどのように求めればいいのでしょうか。
M&Aとは、英語のMergers(合併)&Acquisitions(買収)の略語で、会社を買ったり売ったり、くっつけたり切り離したりする方法の総称です。
M&Aは近年、商法や独占禁止法などの改正と税制改正によって容易になり、税務上の負担も避けやすくなりました。それは単なる手続きや流行ではなく、21世紀に求められる企業経営の改革手法です。
つまり、M&Aの目的は、
(1)資本の充実
(2)技術の蓄積や新技術の開発
(3)規模の拡大や不採算部門の整理統合などによるコスト削減
(4)営業力の向上
(5)経営者等関係者の意識改革による経営の改革
(6)役員や従業員の士気高揚と人事管理の改革の契機にする
などにあります。
M&Aを検討するにあたっては、相手企業の資産状況、ノウハウ・技術、取引先が重要ですが、とりわけ資産状況を慎重に分析しなければなりません。決算報告書3期分と財産目録等での慎重な検討が望まれます。M&Aのメリットとしては、

(1)経営事項審査のポイントが5年は加算される
(2)顧客が引き継がれる
(3)相手企業がほかの市町村であれば、その地域での入札が可能となる
などがあげられます。
デメリットとしては、人件費などの経費が膨らむことがあげられ、費用の割に売上が上がらないことが多いといわれます。
企業の買収価格については、償却が完全に行われている場合、一般によくいわれるのが、「純資産+(営業利益+減価償却)×3」です。
建設業の場合には、よく、「承継資産+剰余金−借入金−引き継ぎ人件費+ノウハウ・特殊事業・技術など(剰余金は別に記載)」で計算されますが、中小クラスだと、1000万円程度で売買されることが比較的多いようです。