観光施設、成功のポイントは

海沿いの国定公園内に土地があり、保安林解除のメドが立ちました。 観光業に進出したいがどんな可能性がありますか。

地元の人たちと、物語を感じる場を

 この土地の「強み」としては、首都圏から4時間程度で来られるにもかかわらず観光地として陳腐化していない。山から流れ出す沢が滝となって海に落ちる場所やひっそりとした砂浜が広がっており、しかも人はほとんど住んでいないなど、非日常的なロケーションがあげられます。一方、かつて同県の観光施設が撤退したのは、ほとんど県内のみしか対象にせず、お客を集める魅力を持ったものがないまま、ロープウェイ等ハード整備
が先行したためと考えられます。ハコモノで集客するのではなく、最小限のハードに地域に住む人々からつむがれる物語、豊かな風土を体感してもらえる、ソフト優先の複合型観光施設を構想してみましょう。
 まず飲食店では、知恵と経験を持つ地元のおばあちゃんをパートで雇用し、伝統的な地元料理を提供します。人件費が変動費化し、おばあちゃんたちのやる気も出るので、賃金ではなく売上を折半する方式がいいでしょう。また、まちおこしグループ、漁協、環境保全のNPO等と連携して自然ガイドツアーを行います。施設としては簡易宿泊所を設け、大学やサークルの合宿需要、四国巡礼の宿泊提供、エコツーリズムの拠点として活用していきましょう。海へ降りていく遊歩道、森に上がる散策路の草刈りなど、インフラ整備は自然を損なわないよう最小限にとどめます。販売促進はインターネットと口コミ、そしてマスコミを活用します。
 なお、現有地は担保設定がなくまっさらなため、リレーションシップバンキングの実績をあげていくためにも地元金融機関は融資に積極的に対応すると思われます。
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