米とハウス栽培の展望は

農業に進出したいのですが、米づくりとイチゴ、トマトなどのハウス栽培はどうでしょうか。

カギは栽培記述と販路

 中山間地にある建設業者では、経営者や従業員がもともと兼業農家であるなど農業のノウハウを持った人が比較的多いため、農業は比較的参入しやすい分野といわれています。米づくりは日本農業の中心ですが、ビジネスとして手がける以上、採算性を考えなければなりません。稲作は薄利なので、品種等で差別化(ブランド化)を図るとか、どのくらいの農地をいくらで確保(借地)できるかが採算を左右します。
 一方、ハウス栽培にはビニールハウスとガラスハウスがありますが、東北地方では積雪対策と耐久性のうえでガラスハウスが有利でしょう。また、作物と収穫時期によって加温が必要になります。加温の方式は、ボイラーで作った熱水を循環させるのが一般的です。
 栽培には土耕栽培と水耕栽培がありますが、トマトは連作障害が起こるため毎年収穫するには水耕がいいでしょう。ガラス温室、ボイラー加熱、水栽システムを採用すると施設費は1ヘクタール規模で3億円程度かかります。
 利益を出すポイントは、施設費と燃料代の節減、栽培技術の習得、販売システムの確立です。御社は建設業者なので、施設を自前で建設すればコストを抑えられるでしょう。トマト栽培では燃料代が売上の2割程度かかるものなので、その節減は重要です。
 トマトの品種はほとんどが「桃太郎」。糖度を上げるため、生産者は栽培方法(水の調整)で競っています。イチゴは夏秋に収穫できる「雷峰」がもっとも利益が上がりますが、栽培技術がむずかしいです。
 また、JA出荷では手数料がネックなので有利な販売ルートを探したいものです。市場調査と販路開拓は、計画段階から取り組む必要があります。
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