老朽化した共同住宅の有効利用、リフォーム事業の進出は

老朽化した共同住宅の有効利用をはじめ、リフォームへの進出を考えていますが、展望はありますか。

建設リフォーム市場は成長分野

 現在、70年代の前半に建てられたマンションなど共同住宅の多くが改修時期を迎えていますが、昨今の賃料相場や供給状況などから、スクラップ・アンド・ビルドよりリニューアルで長く使うほうが得策といわれています。
 そこで、安心感とふれあいを求める高齢者と、自分なりの部屋を望む若い世代のニーズを踏まえ、老朽化した共同住宅を高齢者と若い世代が共生する場、暮らす人が自由に造作できる居住空間に転換することができれば、事業化は可能と考えられます。地域医療、福祉サービスとの連携も視野に、専門家の協力を得ながら、事業計画を作成することが必要です。
 また、建設リフォーム市場は成長分野です。(財)建設経済研究所の予測では、2005年度の約15兆円市場が2020年には18.5〜18.7兆円に拡大すると見込まれています。戦後建てられた膨大な建築ストックが改修期を迎えていることに加え、経済性や環境面から、短期間に建て替えるより改修やリニューアルで長く使う志向が広がっているからです。
 ただ、成長しているだけに建設業だけでなくさまざまな分野からの参入が相次いでいます。そこで御社の地域での知名度や実績をベースに、信頼度をアップしながら技術力やアフターサービスで他社との差別化を図ることが大切です。悪質訪問リフォーム会社が社会問題になりましたが、地域の人々にとって「顔が見える地域の会社」であることは御社の大きな強みです。
 既存のリフォーム業者はOB顧客(過去の実績客)を中心にエリア営業をしており、「600戸のOBを持てば月300万円ほどの売上げが確保できる」といわれます。御社も、これまでの新築工事の顧客を掘り起こし、OB獲得をめざしましょう。
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