社員にコスト意識を持たせるには
社員に危機感が乏しくなかなかコスト意識を持ってくれません。どうしたら社員の意識を変えられますか。

水を差すわけではありませんが、人の意識はたやすく変わるものではありません。むしろ、「行動を変える」ことに注力すべきでしょう。
よく、どんな立派な先生の話を聴いて感動しても3日と持たないといわれます。残念ながらその通り。ならば大事なのは、会社としてめざす方向を明確にし、それを実現可能な目標にして定期的に実行させ続け、結果をフィードバックして次の現場に生かすことです。その当たり前の行動を、徹底してやれるかどうか。勝負は社長の指導力にかかっています。
建設業として最低限取り組むべきは、実行予算管理(原価管理)、工期管理(工程管理)、品質管理(仕上げ・施工管理)ですから、それらについて、会社にとって必要な書類を作成・整理し、必ず記入させます。それをもとに進捗具合を定期的にチェック、管理していくのです。行動が変われば、次第に意識も変わってきます。
そのうえで危機意識の醸成については、財務情報を公開し、自社の状況を理解してもらうことが必要です。もちろん、ただ大変だと言うのではなく、「そのなかでどうするのか」という経営方針も繰り返し説明してください。
目標があまり高すぎて実現困難では、やる気が起きず社員がついてきてくれません。比較的簡単で手の届きそうな目標を掲げてやりとげることから、一歩ずつ前に進んでいきましょう。
よくいわれることですが、朝礼による意識づけ、日報に毎日の反省をつけさせる、5S(整理・整頓・清掃・清潔・躾)の徹底なども具体的施策として効果的です。