若手から賃金への不満が

売上減のため昇給を停止したところ、入社10年前後の若手社員から給与への不満が出ました。どう対処するのがいいでしょうか。

賃金とそれ以外とを区別して

 若い社員にとっての問題は、賃金への不満だけではないと思われます。そこで賃金に関することと賃金以外のことを分けてアドバイスします。
 まず賃金ですが、賃金面での不満は、モチベーションの低下、手抜きや事故率の増加、工期の遅れなどさまざまな面で現れてくる可能性があります。そこで御社のある○○県の賃金実態調査報告書をもとに、建設業の年齢別賃金を比較してみました。30歳(平均勤続年数7.7年)の男子総支給額は31万3501円で、うち所定内給与が27万1724円、時間外手当4万1777円となっています。御社の支給額と比べ5万円強の差があることと、社の財務体質が強く余力があることから、さっそく小額の昇給を図るといいでしょ
う。
 しかし、今回の問題を昇給だけで解決しようとすれば、近い将来に同じ問題が起こっても不思議ではありません。若い人のモチベーションは賃金だけでは維持できないからです。
 将来自社がどのように成長していくのかの方向づけを明確に示し、夢や目標を抱けるようにすることが大切でしょう。
そこで、若い人も参加できる中・長期計画づくりをおすすめします。
 良好な人間関係の維持、資格取得などの支援、表彰制度も重要です。従業員満足(ES)は顧客満足(CS)と同様、企業経営に不可欠です。賃金の問題をきっかけに若い社員と腹を割った話し合いができたことを生かして、働き甲斐のある職場を作っていきましょう。
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