本サイトはこれまでに寄せられた経営相談のうち、
多くの事業者の方々にとって参考になると思われる相談回答例をまとめたものです
経営相談Q&A
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アドバイザーから
/ 黒江 正行
人材戦略を構築し、
女性や事務職も戦力化を
建設業は労働集約性の高い業種なので、限られた労働力で効率よく工事を受注、施工するため、質の高い人材の確保・育成・活用が必要です。外部からの人材確保は、即戦力の人材を登用し生産性の向上を図ること、それにマンネリ化した社内の活性化が大きな目的といえます。現在は営業・技術・技能労働者が不足し、事務・現場作業員では逆に過剰感が見られます。
どの会社も優秀な人は手放したくないですし、そうした人は会社を離れる前に再就職先が決まっているものなので、100%望みの人材を求めることは至難の技です。人材確保・育成は、その場の思いつきで実施しては成果が期待できないので、人材確保・育成の目的、確保策、育成策、雇用条件、雇用後のフォローアップなど全体像の体系化が必要です。その点を確認したうえでヒントをいくつかあげておきます。
岡山県内で建設業の経営実態調査を実施したところ、元気の良い建設業の共通点として、たくさんの女性を活用している傾向がみられました。あなたの会社の身近に人材となる女性が隠れていませんか。一度本気で探してみてください。また、工事と資金の流れは車の両輪の関係です。資金の調達と運用、収益性など数値を管理する事務職の戦力化は、見落としたくないポイントです。そして、人材を採用できても、足の引っ張り合いが起これば本末転倒です。社員の了解を得て全員参加型で取り組むことです。
ところで、他の業種に比べ建設業の方々は、意外に社外の人や支援策の活用が不得手ですね。しかし、試練の時代にはタイムリーな問題解決が不可欠ですし、経営者自身が大きな問題と考えていることが、現状では必ずしも大きな問題ではなく、他に緊急な問題が潜んでいるという場面にもよく見受けられます。手続きの簡単なこの経営相談事業を活用し、一度外部の専門家に意見を求めることをおすすめします。
黒江 正行
岡山県 中小企業診断士
(社)岡山県産業振興財団専門相談員。県内中小建設業の経営改善計画を支援しており、これまで50社を担当。現在は、廃棄物の処理・再生に関わる「静脈産業」から見た建設業のあり方も研究中