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 - 耐放射線環境ゴム - 高放射線環境でも弾性体としての機能および形状を維持できる汎用のゴム材料。原発事故の終息に向けた一連の活動にも貢献する。
可とうジョイント止水材のゴム材料として取り付けられた耐放射線環境ゴム
可とうジョイント止水材のゴム材料として取り付けられた耐放射線環境ゴム

長さ10mの超電導磁石システムの真空槽は耐放射線環境ゴムのOリングを介して接続されている
長さ10mの超電導磁石システムの真空槽は耐放射線環境ゴムのOリングを介して接続されている

耐放射線環境ゴムの種類と特徴(クリックで拡大できます)
耐放射線環境ゴムの種類と特徴(クリックで拡大できます)



技術の概要
「耐放射線環境ゴム」は、既存のゴム材料に比べ約5倍以上の耐放射線性能を備えた汎用ゴム材料である。高分子材料であるゴムは、放射線環境においては隣接の分子を接続する「架橋反応」と、分子鎖を切断する「崩壊反応」とが並行して発生する。架橋反応が進むとゴムの弾力性が失われる。また崩壊反応が進むと融解、軟化により形状を保つのが困難となる。そのため、従来のゴム材料は放射線吸収線量1〜1.5MGy(メガグレイ)で、本来の弾性体としての機能または形状が失われる。これに対し、汎用材料の中で最も耐放射線特性にすぐれたEPDM材(エチレン・プロピレン・ディエン共重合体ゴム)に、独自開発の添加剤を加えた「耐放射線環境ゴム」は、放射線吸収線量7MGy超でも弾性体としての機能および形状の維持が可能である。

〈耐放射線環境ゴムの特徴〉
●高放射線環境下での使用が可能:これまで無機材および化学的にベンゼン環構造を有する高価な有機材料程度に限定されていた、高放射線環境下の緩衝材・シール材において、汎用のゴム材料の適用を可能とした。
●部品交換頻度・作業被ばく量の低減:これまで原子力施設においてやむを得ず従来型のゴム材を使用してきた箇所においては、その交換頻度を大幅に下げることができ、作業者が被ばくする機会も減少する。
●高い信頼性を備える:独立行政法人日本原子力研究開発機構における照射試験で、耐放射線レベルを確認済みである。また、JISで規定される引張伸び、破断強度、硬さなどの試験項目に加え、建設資材としての必要な工学的試験もクリアしている。
●豊富な製品ラインナップ:シート、パッキン、シール材等、さまざまな形状で製品化されており、適用可能な範囲が広い。

利用分野、これまでの実績等
茨城県東海村にある「大強度陽子加速器研究施設」に、コンクリート構造物を地震・不等沈下による破損から守る可とうジョイント止水材のゴム材料として全面納入されている。

特許の登録情報等
その他の技術認定[日本原子力研究開発機構]

中小建設企業へのPR
現在、福島第一原子力発電所事故の処理、およびこの事故に伴い発生した汚染物質(土壌、汚泥等)の保管に用いる各種資材に「耐放射線環境ゴム」を適用する取り組みが進められており、この事故の終息に向けた一連の活動に貢献する材料として期待されている。

メッセージ・注意事項等

・本製品の耐放射線特性は、評価方法により変わることに留意のこと。
・使用環境により品質の要求が異なる場合、事前に独自の機能評価を行なうことを推奨する。


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