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 - 全天候フォレストベンチ工法 - コンクリートを使わずに、自然の力を利用して斜面の強固な安全性と利用価値の向上を実現、景観の保全と再生にも配慮した工法。
間伐材を取り付けた施工直後(左)植樹後4年(右)
間伐材を取り付けた施工直後(左)植樹後4年(右)

コンクリート施工と全天候フォレストベンチ工法との比較図(クリックで拡大できます)
コンクリート施工と全天候フォレストベンチ工法との比較図(クリックで拡大できます)

東日本大震災が起きても大きな損傷もなく崩落しなかった斜面(宮城県気仙沼市 2003年施工)
東日本大震災が起きても大きな損傷もなく崩落しなかった斜面(宮城県気仙沼市 2003年施工)


技術の概要
「全天候フォレストベンチ工法」は、軽量な透水性の土留柵とアンカーの引張力との力学構成により、斜面の防護を図る工法である。具体的には斜面に“段切り”を施し、それぞれの段にアンカーされた鋼棒で引っ張られた垂直受圧板を立て、切り取られた面と受圧板とで作られる空間に土砂を埋め戻し、地盤からの摩擦力やアンカーの引張力などで不動状態が確立された、強固な階段状の土留柵(土擁壁)を築くというものである。段切りされた土の水平面は雨水を自由に浸透させ、透水性の受圧板や内部に設置した有孔管から排出するので、土留柵は天候に左右されない安定性を発揮、また、植樹することができるので、森などの自然の保全・再生にも寄与する工法である。

〈全天候フォレストベンチ工法の特徴〉
●高い防災性能を実現:“重量”が頼りの従来のコンクリート擁壁に比べ、“重力"を活用した土留め構造は、はるかに効率的ですぐれた耐震性能を発揮する。また、高い排水機能が水圧を防ぐので、豪雨の際にも斜面が動じることはない。
●良好な景観を再生:水平面に樹木が育つので、本来の森の再生が促され、そこに住む生き物たちによって生物多様性も実現する。また、土留柵の前部は間伐材で覆われており、コンクリートのような違和感がなく周囲の風景に溶け込む。
●斜面の恒久安定を実現:施工当初鋼棒が担う引張力は、次第に植樹された樹木の根によって肩代わりされ、時間の経過とともに斜面の安定性が高まる。
●斜面の利用価値が高まる:階段状の造成により、農園や果樹園のほか、道路や公園としても利用できる平面が生まれ、地域や個人の有益な財産となる。

利用分野、これまでの実績等
一般に斜面全般での適用が可能だが、特に山間部の斜面、景観保全地・観光地とその周辺道路など、自然回復が求められる場所での活用が有効である。平成23年9月までに合計43件・10,725平方メートルでの施工実績がある。

特許の登録情報等
特許番号[第3799403号]
NETIS登録番号[KT‐110017‐A]

中小建設企業へのPR
コンクリートによる斜面の防護工法は景観が無機的で、排水機能が失われている場合が多い。本工法は透水性土留柵による排水機能に加え、間伐材のリサイクルによる表面被覆で、環境にも配慮した工法であり、自然と森の回復と、コンクリートでは得られない柔らかな景観が実現できる。

メッセージ・注意事項等
・急勾配斜面や十分な引張力が得られない軟弱地盤などでは、本工法を適用できない場合がある。
・本工法は、フォレストベンチ研究会に加入し工法実施権を取得するか、工法実施権を取得した業者を使用することにより施工が可能となる。

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