選定年度
NO20-090
事業者より
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取組テーマ

剪定枝葉木を粉砕処理するために購入したチッパーシュレッダー

粉砕処理した剪定枝葉木をペレットに製造する機械ペレタイザー。ペレットはボイラーの燃料に使用

剪定で発生する枝や葉のバイオマス資源を燃料として活用
株式会社はま造園土木(熊本県熊本市)

(株)はま造園土木は、造園工事の剪定で発生する大量の枝や葉等を、堆肥やバイオ燃料として活用することに着目し、その事業化準備に着手。剪定枝葉のリサイクルは、まだ十分に実用化されておらず、その事業化に成功すれば、自社の収益事業となるだけでなく、地域全体にも貢献するものとして期待される。

1.事業の背景と動機

地球環境保全に貢献する企業活動の延長に

同社は造園業者であり、剪定業務の度に発生する枝葉を産業廃棄物として処理しており、かねてからその有効活用を模索してきた。昨今の環境意識の高まりを背景に、剪定枝葉の堆肥化と燃料に用いるペレット化に着目、平成14年には堆肥化、平成20年にはバイオ燃料化への準備をスタートさせた。

2.進出時の苦労やその対応

導入コストを抑え、広報誌や無料貸与でPR

バイオ燃料化に必要な装置であるペレット製造器(ペレタイザー)の導入コストが高価なため、補助事業等の利用を検討する。また、商品の販売先を確保する方法も課題で、自治体の広報誌でPRしたり、ペレットストーブを小学校などに無料貸与してアピールする。

3.新事業の概要

本業で発生する産業廃棄物から堆肥や燃料を生産

本事業では、造園工事に伴って発生する剪定枝葉(産業廃棄物)から、堆肥やバイオ燃料(バイオペレット)を生産するものである。すでに、同社では剪定枝葉を粉砕処理するチッパーシュレッダーを購入し、堆肥化の実用化に向けて実証試験を行っている。さらに、剪定枝葉をバイオ燃料化するための製造プラントも検討している。バイオペレットは、ボイラーの燃料に使用できるなど、農業者のコスト削減に役立つことも販売先確保として期待される。

4.事業の推進体制

当面は既存の社員で対応する

本事業に伴う新規採用は当面行わず、同社の濱社長が自ら指揮をとって、既存の社員で対応できるように人材育成と意識改革に努める。また、技術面に関しては、バイオ燃料ではM社等と、堆肥ではB社等と連携し、助言と支援を受けた。将来的に事業が軌道に乗れば、社員の新規採用も検討する予定である。

5.差別化戦略・競争戦略

地産地消の観点から、地元産の燃料をアピールしていく

本事業の目的のひとつは、地元で発生する産業廃棄物の有効利用にある。これは、地産地消と輸送コストの削減という利点を持っているうえ、バイオ燃料利用によって燃料コストの削減につながることも期待できる。以上の点から、地元産バイオ燃料利用をアピールして差別化を図っていく。

6.成果と今後の課題

肥料・バイオ燃料とも、販売に向けて着実に前進している

現時点では、堆肥化については実証実験が続いている。また、バイオ燃料化については、既存の製造施設を視察したり、剪定枝葉木をバイオペレットに成形するための実験、見積もりや図面化、メーカーの検討など製造プラントの建設に向けた準備と検討を続けている。全体として計画は予定通り進んでおり、堆肥・バイオ燃料ともに販売段階を目前にしている。このため、今後は、連携先などを通じての販路開拓が大きな課題となっている。

株式会社はま造園土木
  • 代表者
    濱 淳一(代表取締役)
  • 所在地
    熊本県熊本市
  • 資本金
    2,500万円
  • 従業員数
    11名
  • 事業内容
    昭和32年創業、55年に(有)はま育樹造園土木設立。平成5年に現社名に変更。国及び地方公共団体の所有又は管理する、森林・街路樹・土地の整備、造園工事を主体とし、一般の造園工事も行う。
  • URL
    http://www.kumazoukyo.jp/kumamoto/member41.htm