選定年度
NO20-064
事業者より
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取組テーマ

有限要素法(FEM)解析により、梁・スラブのたわみを知ることで、ポストの数を減少できる

有限要素法(FEM)解析コンタ図。赤色の箇所ほど荷重が多くかかっていることが分かる

有限要素解析によるピンポイント工法の受託事業の促進
株式会社フォービル(大阪府大阪市)

有限要素法を用いた型枠支保工の早期解体工法(ピンポイント工法)は、建設現場への資材搬入量を減らし、運送費・資材費・組み立て労務費・解体労務費も削減するほか、建設工程の短縮にもつながる。同工法に注目した(株)フォービルは、従来の計算方法に改善を加え、よりわかりやすく体系化した計算技術で、受託事業に取り組んでいる。

1.事業の背景と動機

労務集約型工事からの脱皮が可能な工法と出会う

同社の主力事業である型枠工事は典型的な労務集約型の工事で、久しく生産性向上が課題であった。そんな折、ある元請企業の現場勉強会で、有限要素法による型枠支保工の早期解体工法(以下、ピンポイント工法)と出会う。さっそく、この先進的な計算手法を研究した同社は、固有技術として確立し、型枠工事の生産性向上を図ることにした。

2.進出時の苦労やその対応

どこから手をつければよいのか困惑した時期も

構造計算の知識不足のため、有限要素法(FEM)がわからず、どこから手をつければよいのか、皆目見当もつかなかった。しかし、“やればできる"精神で、有限要素解析ソフトを購入し、操作を覚え、構造計算の知識も取引先のゼネコンの技術部に教えてもらいながら研究を重ねていった。

3.新事業の概要

生産性向上・工期短縮につながる工法の計算業務受託

ピンポイント工法とは、有限要素法を用いた、型枠支保工早期解体計算の新しい構造計算モデルである。同工法は、従来のパーマネント工法に比べ、型枠工事の支保工解体時期を早め、存置サポートを大幅に減少することが可能となり、型枠工事の生産性向上・工期短縮、仕上げ工事の工程確保・工期短縮につながる。そこで、同工法を自社の型枠事業で使うだけでなく、計算業務を受託する事業として立ち上げることとした。

4.事業の推進体制

元請建設会社技術部の支援を受ける

本事業の取り組み過程では、元請建設会社技術部の大きな支援を受けた。実際、この建設会社の現場でピンポイント工法を採用する場合は、技術部のチェックを受け安全性を確認してもらっている。また、(有)えん総合研究所から経営についての支援を得ている。社内体制では、森本社長のもと、本事情の推進のため、データ入力・解析・計算書作成など計算職員2名を配置した。

5.差別化戦略・競争戦略

同社の計算方法によれば効果は歴然

競合他社として認知しているのは1社だけだが、計算書のわかりやすい内容、安全性、価格などで同社に優位性がある。同社が改善した計算方法は、既存の計算方法と比べ格段に優れており、その効果は歴然としている。

6.成果と今後の課題

実績を積み上げ、技術面、販促面での推進につなげていく

技術面では、実績をさらに積み上げ、技術的評価の向上をめざす。販売面に関しては、工法の知名度が低く、計算書を作成する費用と実際の現場でのコスト低減の関係がわかりにくいので、インターネットなどを活用し販促につなげていく。
人材面では、長期的視野にたった人材の採用を図ることで、安定的な受注確保のサイクルを構築していきたい。なお、知的財産保護のための情報セキュリティ管理も確立していく必要がある。

株式会社フォービル
  • 代表者
    森本 隆之(代表取締役)
  • 所在地
    大阪府大阪市
  • 資本金
    2,450万円
  • 従業員数
    20名
  • 事業内容
    大正11年創業、平成15年設立。社名のフォービルは英語のfor Buildに由来し、「建物のために」をモットーとして、型枠工事を中心に建築一式工事、リニューアル工事等を行っている。
  • URL
    http://www.forbuild.co.jp/