選定年度
NO19-071
事業者より
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取組テーマ

同社が開発したストロングマット。柔軟性と強度を兼ね備えた、補修材である

Uコート1セット。バインダーと骨材が10kgづつ梱包されている

小規模道路補修材の開発により道路のライフサイクルコストを低減
株式会社雄交(大阪府豊能町)

大阪府豊能町の(株)雄交は、道路防水工事の専門工事業者として培ってきた技術力を生かし、小規模な道路舗装の補修に適した画期的な商品を開発した。今後の道路の維持補修の増大を見据え、道路舗装のライフサイクルコストの低減に寄与する新技術に取り組んでいる。

1.事業の背景と動機

得意分野を生かして競争に打ち勝つ

道路防水工事と建築防水工事を主体とした事業展開を図ってきたが、公共工事の削減と競争の激化によって、売上、収益とも減少している。既存の事業に依存していては、他社との差別化を図ることは困難なことから、得意分野であるアスファルト系材料の技術をもとに、道路舗装の小規模補修材の開発に乗り出した。

2.進出時の苦労やその対応

新技術に対する保守的な姿勢が障害

当社が開発した道路補修材は施工が早く、仕上がりも良いとの評価が一般的であるが、強度や耐久性などは、数カ月の期間で検証されることが多いため、最終的な評価を得るまでには時間を要する。また、材料の性能は認められても、新技術であるため、施工実績などが導入の障害になっている。

3.新事業の概要

舗装の破損状況に応じた補修材の開発

今後の道路の維持管理に係る費用の増大をにらみ、道路舗装のライフサイクルコストが最小となるような維持管理方法を提案するため、舗装の破損箇所の早期補修を基本とした予防的補修技術の開発を行うものである。具体的には、舗装の破損状況(特に小面積補修)に対応した補修材として、道路表面の骨材飛散を防止する「Uコート」や亀甲状クラックの修繕用として「ストロングマット」等の開発および製造・販売を行うものである。

4.事業の推進体制

補修材の製造は外部に委託

社長と矢島技術部長が大まかな計画を立案し、具体的活動を指示している。2007年7月に営業社員を新規に2名採用し、試験施工など主に近畿圏の官公庁へ営業活動を展開している。補修材の製造は、従来から取引のある外部の企業に委託している。当社が原材料を仕入れ、アスファルト等の混合割合を指示し、加工作業のみ外注している。

5.差別化戦略・競争戦略

柔軟性と強度を兼ね備える

「Uコート」は、迅速な施工が可能で耐久性があり、仕上がりがきれいである。「ストロングマット」は、柔軟性と強度を兼ね備えたシートタイプの新しい舗装補修材である。貼り付けるだけで補修が完了するので、素早い補修が可能であり、柔軟性と高い強度特性によってクラックの再発を長期にわたって防止することができる。

6.成果と今後の課題

効率的な道路整備に貢献

当社製品のコンセプトは道路の予防的修繕である。道路舗装も人体と同様に、早期発見、早期補修によって維持管理コストを低減できる。当社製品は簡便な施工で補修できるため、予防的補修が可能であり、道路のライフサイクルコストの低減を図ることができる。国や地方の厳しい財政状況下、効率的な道路整備に貢献できるものと考える。現状、加工費用が割高になっており、安定的な受注を確保して、製造コストを低減させることが課題である。

株式会社雄交
  • 代表者
    中村 盛一(代表取締役)
  • 所在地
    大阪府豊能町
  • 資本金
    1,000万円
  • 従業員数
    9名
  • 事業内容
    昭和52年にシェル石油(株)のフリンコート防水施工店として創業。同54年(株)雄交設立。防水工事の専門工事業者として、大手道路舗装会社の発注する道路防水工事、舗装修繕工事等の下請け工事を主に手掛ける。
  • URL
    http://www.yukou.biz/