選定年度
NO18-093
事業者より
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取組テーマ

地熱による冷暖房設備を備えたモデルハウス

モデルハウス内部には、随所に噴出し口が設置され、地下からの暖気が供給される

地熱を利用した環境にやさしい省エネ・冷暖房システムの開発
イービーエヌグループ
【幹事企業:有限会社丸高重量】(新潟県新潟市)

新潟県新潟市の(有)丸高重量とイービーエヌ(株)は、環境に優しいエネルギーである地熱を利用したシステムを開発した。冬季の暖房および夏季の冷房機能を有し、省エネ効果に優れたシステムにより、快適に過ごせる生活空間の創造に取り組んでいる。

1.事業の背景と動機

環境にやさしい自然エネルギーの活用

高齢者・障害者用の住宅を主に建築してきたイービーエヌ(株)と地盤改良工事を主体に行ってきた(有)丸高重量は「自然との共存」「快適空間」「省エネ」をコンセプトに新事業の開発を進めてきた。地盤改良工事を行った際に、一定温度である地熱に着目し、環境にやさしい自然エネルギーの利用を考えついた。

2.進出時の苦労やその対応

データ収集・分析の費用が重荷

システムの構想、モデルケースの開発を進めているが、詳細なデータに基づく実証が不足している。専門機関に分析を依頼したいが、計測設備や計測管理には多くの費用が必要であり、資金面でリスクが生じる。これらの課題を克服し、商品化を図れれば、既存事業と併せ、さらなる事業展開が可能となる。

3.新事業の概要

鋼管を利用して地熱を輸送する

地盤改良工事を行う際の鋼管を活用し、地中で一定温度にある地熱を利用して熱エネルギーを水や空気に伝導したり、パイプを通して熱エネルギーを輸送することで省エネ・冷暖房を可能にする。これらの技術を一般住宅建築に応用し、効率的な冷暖房システムを安価に提供する商品を開発する。現在、展示用のモデルルームを立上げ、モデルシステムを設置して計測設備による実証データの収集・分析を行っている。

4.事業の推進体制

両社の社長が連携して取り組む

(有)丸高重量の高橋社長が開発責任者として新規事業を統括し、イービーエヌ(株)の中山社長はシステムの評価・検証を担当している。システムが確立すれば、作業マニュアルを作成し、従業員に任せる予定。その他、にいがた産業創造機構等から開発における助言を受けるほか、販売戦略の立案を彩ビジネスネットに依頼している。

5.差別化戦略・競争戦略

地盤改良工事と同時に行いコストを軽減

地熱を利用したシステムはあるが、省エネ・冷暖房を実現している商品・サービスはないと思われる。新システムは地盤改良工事と同時に行う効率性と別費用が発生しない利点があり、メンテナンス費用も軽減できる。自然エネルギーである地熱を利用することから環境に負荷を与えず、ランニングコストも軽減できる。

6.成果と今後の課題

同業者へシステムを提供して利用を拡大

展示用のモデルシステムと検証データを公開することで、他の建築業者へシステム提供を行い、同システムを利用した住宅の建築棟数を増やせれば、地域における環境保全に貢献できると考えている。当社にとっても、得意とする地盤改良工事の発注につながり、売上の増加が期待される。このためにも、PR等の効果的な販売戦略を立案し実行に移していかねばならない。材料等のコスト縮減や更なるシステム改良も今後の課題である。

有限会社丸高重量
  • 代表者
    高橋 節夫(代表取締役社長)
  • 所在地
    新潟県新潟市
  • 資本金
    300万円
  • 従業員数
    11名
  • 事業内容
    とび・土工工事、土木工事、管工事の許可を有し、地盤調査、地盤改良工事、宅地造成工事、杭打ち、既存杭抜き工事、沈下家屋修正工事、浄化槽工事、給排水工事等を手がける。
  • URL
    http://05j.jp/