選定年度
NO16-017
事業者より
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取組テーマ

(財)日本宝くじ協会の公益助成を受けて導入した低床バス。従来のバスに比べ床が低い

NPOタクシーは村営巡回バスとは違い、戸口から戸口への移動が可能

誰もが暮らしやすい街づくりに貢献する地域定着の企業経営事業
NPO法人ふるさとづくり・やらまいか
【幹事企業:田島建設株式会社】(長野県中川村)

長野県上伊那郡の中川村は過疎地域に指定されており、高齢化率も高く、交通空白地帯となっている。村内の建設業者6社を中心に運営される特定非営利活動(NPO)法人「ふるさとづくり・やらまいか」は、こうした現状を打開するため、村営巡回バス運航業務の受託やNPO乗り合いタクシーなどの事業に取り組んだ。

1.事業の背景と動機

村内の公共交通確保して地域に貢献する

長野県中川村には、昭和40年代までは、民間バス事業者による複数の営業バス路線があったが、近年は人口の減少とマイカーの普及などから撤退するなど、不採算に陥っていた。現在の村営バス(直営)や村の西端を走るJR飯田線は、本数が少なく駅まで遠いため、十分なサービスが確保できておらず、村内の建設業者として、公共交通手段の確保に取り組もうとの機運が生まれた。

2.進出時の苦労やその対応

NPO法人を設立し、中川村と協働

中川村では平成15年度から、地域住民とともに、中川村地域生活交通システムの見直しを始めた。そうしたなかで村内の建設業者7社が中心となって、村との協働により、NPO法人ふるさとづくり・やらまいかを設立し、行政と協働して、公共交通確保と若干の雇用維持効果を見込める事業に取り組むことになった。

3.新事業の概要

村営バス運転業務とNPOタクシーの運行

最初に、中川村が運営する村営巡回バス3路線の運行業務の委託を請け、交通サービスの一端を担った。バス停以外でも乗降が可能で、運行時間・日数・駅への接続状況など、以前よりもサービスを向上させた。第二に、バスの利用がしずらい交通不便者を主な対象に、自家用車による有償運送事業(NPO乗り合いタクシー)を実施。このほかに、公園・道路等の清掃活動なども行った。

4.事業の推進体制

産・官・民一体となって住民ニーズに即応

NPO法人ふるさとづくり・やらまいかを事業主体とし、中川村内の北原建設(株)、田島建設(株)、宮下建設工業(株)、(有)与根山建設、山崎建設(有)、金子建設(有)、(資)辰巳屋が事業協力する体制をとった。運営は、建設会社からの23名に加え、一般からボランティアが5名参加している。中川村とも協働し、産・官・民一体となって、住民のニーズに即応できるように図った。

5.差別化戦略・競争戦略

バスの乗り継ぎに工夫、タクシーは柔軟な対応

村営バス3路線の乗り継ぎポイントを、中川村の中心的な商業施設である「チャオ」に設定し、ターミナル的な機能を持たせることにより、各方面への移動を可能とした。また、NPOタクシーは、戸口から戸口への移動ができるオンデマンドバス的な利用ができるようにした。

6.モデル事業選定後の進捗

地域に根づいたサービスが今後のカギを握る

事業は順調にスタートし、巡回バスの利用客も年々増加、事業開始当初と比べ2倍となり、今後さらに増加する見込みである。現在3台のバスを村内3路線で運行し、サービスをさらに向上させるために、平成19年に(財)日本宝くじ協会の公益助成を受けて2台の低床バスを導入、更新した。
NPO乗合タクシーの実施にあたっては、村外タクシー事業者との兼ね合いもあり、2日前までの事前予約制とするなどし、バスの利用が困難な方を対象に、医療機関への通院・入退院等の送迎を行っている。
今後の事業の成功のカギは、いかに地域に根づいたサービスを続けていけるかどうかにかかっているといえる。

田島建設株式会社
  • 代表者
    桃沢 傳(代表取締役社長)
  • 所在地
    長野県中川村
  • 資本金
    3,500万円
  • 従業員数
    65名
  • 事業内容
    土木工事業・建築工事業・とび土工・舗装工事業・鋼構造物・造園工事業・水道施設・管工事。
  • URL
    http://www.cek.ne.jp/~tajiken/