選定年度
NO16-008
事業者より
私たちのホームページはこちらです。
取組テーマ

太陽光発電利用型アースセーバー

ポータブル燃料電池システム

業際連携による建設工事用「固体高分子燃料電池」を用いた各種電源装置の開発
株式会社バンテックグループ(栃木県那須塩原市)

平成12年に電力小売りが一部自由化されたことで、電力消費地の近くに電源設備をつくる分散型発電が注目されることになった。(株)バンテックは、電源に、自然エネルギーの要素を加味した小型分散型発電システム(固体高分子型燃料電池)を開発し、分散型発電の普及とさらなる高度化を進める。

1.事業の背景と動機

分散型電源としてクリーンな燃料電池に注目

電気工事業には工事そのものと配電盤と制御盤の技術・ノウハウが必要で、(株)バンテックではその蓄積に取り組んできた。そうしたなかで近年、原発の停止による夏季の電力不足やNTTの電源ダウンといった電力事故が相次いでいることに注目し、分散型電源として最適の部品で、クリーンエネルギーでもある「燃料電池」に注力することを考えた。

2.進出時の苦労やその対応

異業種の企業や大学と協力する業際連携

開発に際して、担当する業務が密接に関連している異業種の企業である(株)オクノとの連携や、大学の研究室と協力した。これにより、技術開発や営業力、情報力を向上させ、新製品の開発やコストダウンを検討していくうえで非常に役立った。

3.新事業の概要

携帯用燃料電池、自然エネルギー対応型燃料電池の製造販売

(株)バンテックでは、建設工事用の「固体高分子型燃料電池」による各種電源装置の開発に取り組んできた。そして、小型携帯用燃料電池、自然エネルギー対応型電池など各種システムの製造・販売を行うに至っている。平成17年1月、東京・ビッグサイトで開催された第一回燃料電池展に参加し、災害・工事用の「背負える燃料電池」等を出展。その後も、大手メーカーや大学・研究機関との研究開発を進展させており、新分野事業としての確立を目指している。

4.事業の推進体制

水素ガスや燃料電池関連で多くの業際連携

(株)バンテックが幹事会社として、電源および水素の供給方法を含む製品設計と組み立てにあたった。業際連携したのは、鈴木電機(株)(栃木県、据え付け工事等)、(株)オクノ(広島県、水素ガス発生器の供給・水素ガス供給のノウハウ等)、(株)キュー・エム・ソフト(福岡県、燃料電池供給)等の企業で、ほかに東京の中小企業診断士が評価検証を担当した。

5.差別化戦略・競争戦略

環境負荷のまったくないクリーンエネルギー

これまで建設工事に利用されてきたエンジン式発電機は、騒音、振動、排気ガス、黒煙を排出する環境悪化させるものであった。固体高分子型燃料電池を用いた電源装置は、水素と空気中の酸素で発電する環境負荷のまったくないクリーンエネルギーシステムであり、環境重視の点で競争力がある。

6.モデル事業選定後の進捗

アースセーバーの開発は成功、さらなる事業拡大を目指す

ポータブル燃料電池電源システム「携帯用背負子型アースセーバー」の開発に成功した。特徴としては、持ち運びできるよう小型軽量化をはかり、災害時などにも利用できるよう工夫を凝らした。約10台のノートパソコンに約45分間、電力を供給することが可能、安全性が高く、有害な排気ガスを排出しないため、密閉された空間内でも安全に使用することができる。
平成18年から国際水素・燃料電池展に毎年出展、大手電機メーカーより太陽光、マイクロ水力、風力などの各種発電装置を利用した水素発生・貯蔵装置の共同開発のオファーも増加し、売上高も平成17年度の4,010万円から平成18年度は5,000万円に増加した。
今後は、さらに効率の良い燃料電池の開発を進めるとともに、各地域特有の自然エネルギーを活用したプロジェクトへの参加、提案を進める考えである。

株式会社バンテック
  • 代表者
    鈴木 和芳(代表取締役社長)
  • 所在地
    栃木県那須塩原市
  • 資本金
    3,000万円
  • 従業員数
    53名
  • 事業内容
    燃料電池(固体高分子型)、高圧受電盤、分電盤、操作盤、制御盤、監視盤、メタクラ盤コントロールセンター、消防認定高圧受電盤、設計・作成、 受変電設備、動力、電灯、計装工事、設計・施工。
  • URL
    http://www.vantec-jp.com/